施工された防火区画貫通部に関して

施工形態例

使用された各材料に関して、アスベストを含有した製品が製造されていた時期については、別ページ(https://www.cfaj.gr.jp/asbestos/backward.html)に情報を開示しています。この情報と、防火区画貫通部分に貼り付けられた「工法表示ラベル」に記載された情報から、認定取得会社名と施工年月を読み取ることで、含有のリスクが判断できます。

一方、ケーブルの追加通線等のために改修(再施工)された時は、「工法表示ラベル」の貼り直しが行われる場合があります。改修(再施工)にあたって、当該部分に使用されていた材料(耐火仕切板・耐熱シール材)が、部分的にであれ残される場合もあります。建築物の竣工時期が、アスベスト含有製品の製造年月付近以前の場合は、上記の理由から工法表示ラベルの施工年月が新しい場合であっても、アスベストを含有する製品が使用されている場合があることに注意してください。

施工された材料の新旧は、外観から判別できませんので、建築物の竣工時期が古い場合は、アスベストを含有しているものとみなすことが安全です。
なお、ケーブル延焼防止塗料の場合、工法表示ラベルの貼り付け対象にはなっていないこと、含有の有無が外観から判別できないことをふまえて、アスベストを含有しているものとみなすことが安全です。

工法表示ラベル例

防火区画貫通部付近に表示される情報として、CFAJの工法表示ラベルのほか、(一財)日本建築センター殿の、いわゆる「ハウスマーク」が貼り付けられている場合があります。なお、防火区画貫通部について、2000年の建築基準法改正の施行に伴い、(一財)日本建築センター殿の防災性能評定が終了し、同時に「ハウスマーク」の発行も行われていません。

この「ハウスマーク」には、性能評定番号(BCJ-防災-〇〇〇)のほか、評定取得会社名が記載されています。

詳細情報の取得方法

アスベスト含有製品が使用されているかどうかは、記載された認定・評定取得各社へ確認頂く事が必要です。既に事業を取りやめている場合もありますので、ラベル表示が無い場合も含めて、詳細確認ができない場合、分析調査の上で判定頂くか、もしくは、みなし判定で含有しているものとして扱うようにしてください。